50年の味!!偽祭祀ご飯
偽祭祀ご飯には、由来があります。各地方に伝わる郷土料理の発達は、その地域の地形と文化とは切り離すことは出来ません。料理を理解しようとすればその地域に対して理解して行かないと言います。偽祭祀ご飯の「偽」は、「ニセモノ」という意味です。由来は2つあるんですが一番有力な説は、お寺が多い安東地域の儒生らが米が大事な時代に祭祀料理が食べたくて偽りで祭祀を行った後、祭祀料理を食べることに由来したという説です。もう一つの説は、祭祀を行うことの出来ない庶民らがお米を食べたくて祭祀料理を作って食べたことと言う事から由来したという説もあります。食べ物が豊かではない時代に祭祀の時だけ味わうことができる料理を普段からも食べたかった安東地方の人たちの哀歓が込められている料理だと言えます。

安東ダムの月映橋近くに行くとホッ祭祀ご飯専門店が密集しています。その中でも有名なお店は、偽祭祀ご飯を一番先に商品化した「安東民俗の家」と2番目にお店を開いた「カササギ穴お店」です。私の行った場所は、「味50年偽祭祀ご飯」です。どこの食堂に行っても料理の味は満足できる味です。偽祭祀飯は、ワラビ、モヤシ、大根、サトイモ、白菜など6~7種のナムルに味噌汁やチジミなども出てきます。価格は、約7000ウォンからで「士膳」、「両班膳」と言って少し高級なお膳立てもあります。基本的なホッ祭祀飯には、安東甘酒とイシモチ、トトリムック、餠、牛肉炒めなどが追加されます。

偽祭祀ご飯が一般のビビンバと違うのは祭祀の膳に出るナムルで味付けは、コチュジャンではなく醤油を使用すると言います。専用の器に1人前ずつ豪華なおかずと一緒に出てきます。

偽祭祀ご飯は、ピリ辛のチュジャンソースと混ぜて食べる全州ビビンバとは違いそのこってりとした味は、感じることができない、何か少し物足りない感じのする料理です。おかずの味も殆どが薄味です。祭祀料理には使わないニンニクや唐辛子の粉末のような味付けをしていないのでそんな味がするようです。その代わりに本当にあっさりとしていて、たくさん食べてもそれ程胃に負担にはなりません。

住所:慶尚北道安東市像牙洞513-2
주소:경상북도 안동시 상아동 513-2
商戶:味50年偽祭祀ご飯
상호:헛제사밥
電話:054-821-2944
行き方:地下鉄西面駅から徒歩約5分
찾아가는 법 : 안동시청에서 도보 3km
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